いつもお世話になっております。
OAランド博多店の有馬です。
今回は「具体的にどういうPCを購入するべきか -応用編-」です。
具体的には、「誰かに任せるのではく、自分でPCを選びたい方向け」です。
PCのスペック表の見方
スペックとはPCの性能のことです。
どのようなパーツが使われ、どれくらいの性能があるのか表記されています。
PCゲーム等を除き、”この性能のPCを買わないとソフトが動かない“ケースはほぼないですが、
ほとんど使わないのに高性能なPCを買ってももったいないですし、
逆にPCをよく使う人が低スペックなPCを買ったら仕事に支障が出る可能性もあります。
ここで注意する点は大きく分けると3つだけなので、良かったら見てみてください。
※この項における性能の比較はベンチマークテスト(Passmark)を使用しています
CPU
まずはCPUです。PCの頭脳で、一番重要な部分です。
CPUは「Core i5-9600K 6コア6スレッド 3.7-4.6GHz」という風に表記されることがあり、
それぞれに意味があるので、順番に解説していきます。
“Core i5″の部分はCPUのシリーズ名で、Core i7>i5>i3>Pentium>Celeronの順に高性能ですが、
これは同じ世代で比較したときの話です。
“ゆとり世代”や”団塊の世代”と言うように、
CPUにも生まれた時代によって、世代が存在します。
CPUも世代ごとに進化を重ねていっていますので、
世代が異なると、必ずしも○○が良いとは言えなくなります。
それが「Core i5-9600K」の「9600K」の部分です。
「9600K」なら第9世代で、「10120」なら第10世代です。
CPUは特に第7世代から第8世代にかけて、性能が劇的に上がっています。
大雑把に言うと、i7(7世代)よりi5(8世代)、i5(7)よりもi3(8)の方が性能が良いです。
また「Core i5-9600K」の「K」のように、アルファベットが付いていることがあります。
これは性能だけ見れば、K,X>(無印)>S,T,U,Y程度の認識で大丈夫です。
(S,TがデスクトップPCの省電力、U,YがノートPCの省電力モデル)
最後に、「6コア」「6スレッド」「3.7-4.6GHz」は
それぞれコア数、スレッド数、クロック数です。
これを重要視しているサイトも見受けられますが(実際重要ですが)、
基本的にCPUの世代で決まるので、「Core i5-9600K」まで見ておけば大丈夫です。
メモリ
メモリは一時的にデータを保存しておく場所のことで、
一般的には「作業机」に例えられます。
机が大きければたくさんのものを置くことが出来る、
つまり並行して一度の作業をすることが出来るということです。
CPUの話に戻りますが、コア数やスレッド数というものがありました。
コア数/スレッド数はCPUの数のことで、大きければ大きいほど、
同時に並行して色々な作業が出来るようになります。
コア数/スレッド数の方が重要なので、
メモリはひとまず4GBのものを購入し、
必要あればメモリを増設する方が良いと思っています。
ストレージ
ストレージとは、PCのデータを保存する場所のことで、HDDまたはSSDが使われます。
SSDは高性能で壊れにくいのですが、金額が高く、容量も控えめです。
容量や金額を重視するのであればHDD、それ以外はSSDの方が良いと思います。
ちなみに容量が大きい程、ファイルにアクセスする時間が短縮されます。
有馬使用のPC
全体的な購入目安のスペックをご提示する前に、
私、有馬がどういうPCを使っていて、使用感はどうかご案内します。
参考になれば幸いです。
種別 | デスクトップPC |
CPU | Ryzen 5 3500 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD(256GB)+HDD(1TB) |
金額 | 約13万 |
備考 | 無線/BlueTooth非対応、DVDドライブなし |
我が家のメインPC(ゲーミングPC)です。
毎日起動していますが重いと感じたことはなく、スペックからすると十分安い金額です。
FPSやTPSをやらないためGPUの性能は落としています。
やる人はもう少し良いPCをオススメします。
種別 | ノートPC |
CPU | Core i3-7100 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | SSD(128GB) |
金額 | 約12万 |
備考 |
8世代CPUを勧めておきながら、自分は7世代CPUを使っています。
通常の用途ではカクカクせず、起動も速いので、SSD様様だと感じます。
ちなみにこのPCは「急に必要になった」ので、家電量販店で購入したものです。
このスペックで12万は高いと思います。もったいないです。
種別 | デスクトップPC |
CPU | Core i3-8100 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | HDD(1TB) |
金額 | 5,6万 |
備考 | 無線対応 |
ゲーミングPCを買うまでは使っていましたが、今ではDVDプレーヤーになっています。
重いわけではないのですが、SSDに慣れてしまったのでどうしても動作が遅く感じます。
2年前に5,6万程度だったので、値段は悪くないと思います。
メインで使っているのはこの3台です。
PCを買うとしたら
要望に合わせたスペック+大まかな金額をご案内します。
(メーカーやオプション等によっても変わってくるので、あくまで目安です)
性能を優先にするとしたら(デスクトップ/ノート問わず)
スペック | 備考 | |
OS | Windows10 home 64bit | |
CPU | Core i5 8世代以降 | 末尾にS,T,U,Yが付いているものを避ける |
メモリ | 4GB | 余裕があれば8GB |
ストレージ | SSD 256GB以上 | 外部ストレージがあれば128GBでも |
家電量販店ですとスペックをピンポイントで探すのは難しいですし、
ノートPCですと特に15~20万近くすると思います。
探す時は基本的にネットで。10万切ったら安いと思います。
ある程度のスペックは欲しいが、性能よりも金額優先
新品デスクトップPC | 新品ノートPC | 中古デスクトップ | 中古ノート | |
OS | Windows10 home 64bit | |||
CPU | Core i3 以上(8世代以降) | Core i3以上(世代問わず) | ||
メモリ | 4GB | |||
ストレージ | HDD(500GB以上) | SSD(128GB以上) |
金額と性能の折衷案の場合、CPUはCore i3がいいと思っています。
CPUの末尾のアルファベットは問いません。
ノートPCはデスクトップPCよりも壊れやすいのでSSDが良いと思います。
PCのパーツは経年劣化しますが、特にHDDは劣化が激しく、故障の恐れもあります。
中古PCを購入する場合はSSDモデルを購入するか別途SSD換装する方が、
動作が快適になりますし、長持ちします。