近年、企業のコミュニケーションの効率向上や顧客サービスの向上を目指して、AI電話自動応答サービスが注目されています。
これは、人工知能(AI)を活用して電話応対を自動化するサービスであり、様々な業界で積極的に導入されています。
例えば、顧客からの一般的な問い合わせに自動的に回答するだけでなく、予約管理や商品の注文など、特定の業務にも柔軟に対応できるのが特徴です。

本記事では、おすすめのAI電話自動応答サービス11選をご紹介いたします。
また、AI電話自動応答サービスが具体的にどのように利用されているのか、利用上の注意点や選ぶ際のポイントなども解説していきます。

電話の取次やスケジュール管理などの電話代行サービスについては、こちらの記事にて詳しく説明しています。

■AI電話自動応答サービスとは何か?

AI電話自動応答サービスは、AIが顧客の会話内容を理解し、自動的に会話を進行させることができるサービスです。このサービスは、人が対話しているかのように返答でき、顧客の問い合わせのFAQや情報提供などを自動で処理するシステムです。従来の電話応対に比べ、手間を軽減し、スマートで効果的な顧客対応が可能です。

AI技術の進化に伴い、企業は顧客対応の効率向上を目指し、積極的にAI電話自動応答サービスを導入しています。

■おすすめのAI電話自動応答サービス11選

AI電話自動応答サービスは、各サービスが独自の特徴を持ち、効果的に業務をサポートします。
おすすめのAI電話自動応答サービス11選をご紹介いたします。

AIコンシェルジュ(株式会社TACT)

AIコンシェルジュ(株式会社TACT)(画像出典元:AIコンシェルジュ公式Webサイト)
URL https://www.tactinc.jp/service/ai
特徴 ・自社開発の対話エンジンで正確な回答が可能
・毎日のレポートは管理画面で確認可能
・定期ミーティングでサポート体制があり
料金 問い合わせ

株式会社TACTのAIコンシェルジュは、豊富な言語理解能力と柔軟な対応力を活かし、顧客との円滑なコミュニケーションを実現しています。入金期限のご案内や予約前日のリマインド、アンケートコールとしても、高い生産性で自動発信が可能です。

AI Messenger Voicebot(株式会社AI Shift)

AI Messenger Voicebot(株式会社AI Shift)(画像出典元:AI Messenger Voicebot公式Webサイト)
URL https://www.ai-messenger.jp/voicebot/
特徴 ・導入前から導入後まで一貫したサポートあり
・200社以上の導入実績
・外部システムと連携可能
料金 初期費用50万円~、月額30万円~

株式会社AI ShiftのVoicebotは、高度な自然言語処理技術を駆使し、電話応対業務をDXするボイスボットサービスです。要件定義、対話デザイン、導入後のAIチューニングまで、高いカスタマイズ性があり、企業のニーズに柔軟に対応できます。

MOBI VOICE(モビルス株式会社)

MOBI VOICE(モビルス株式会社)(画像出典元:MOBI VOICE公式Webサイト)
URL https://mobilus.co.jp/solution/voice/
特徴 ・デモ体験あり
・利用状況を専用のダッシュボードで確認可能
・必要な部分だけを通話音声で再確認も可能
料金 問い合わせ

モビルス株式会社のMOBI VOICEは、企業や自治体の電話自動応答に必要なすべての機能をカバーしたサービスです。最大1,000件もの同時着信があっても自動アナウンスが可能です。

AI電話対応さくらさん(株式会社ティファナ・ドットコム)

AI電話対応さくらさん(株式会社ティファナ・ドットコム)(画像出典元:AI電話対応さくらさん公式Webサイト)
URL https://www.tifana.ai/
特徴 ・ChatGPTを搭載
・人と会話するように対応が可能
・何件でも同時に対応が可能
料金 問い合わせ

株式会社ティファナ・ドットコムのボイスAI電話対応さくらさんは、問い合わせから予約対応・クレーム対応まで、すべての電話受付をAIが代行するサービスです。サービスの強みは、ChatGPTによる臨機応変な対応が可能なことです。

COTOHA Voice DXR Premium(NTTコミュニケーションズ株式会社)

COTOHA Voice DXR Premium(NTTコミュニケーションズ株式会社)(画像出典元:COTOHA Voice DXR Premium公式Webサイト)
URL https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-vdxp.html
特徴 ・高性能言語解析
・テキスト/音声を状況に応じて使い分けが可能
・クラウド型で工事や機器の導入が不要
料金 問い合わせ

NTTコミュニケーションズ株式会社のCOTOHA Voice DXR Premiumは、高度な言語モデルを活用したコミュニケーション支援サービスです。お問い合わせ内容のヒアリング・受付から、通話後の後続処理まで、オペレーターを介さず対応することが可能です。

ミライAI(株式会社ソフツー)

ミライAI(株式会社ソフツー)(画像出典元:ミライAI公式Webサイト)
URL https://www.miraiai.jp/
特徴 ・トライアルは即時ご利用可能
・業務時間に合わせてシナリオ変更可能
・電話機が無くても利用可能
料金 スタンダードプラン:初期費用800円、月額500円

株式会社ソフツーのミライAIは、Googleの音声技術をベースに独自開発したAI技術が特徴のAI電話自動応対サービスです。電話を受信したら、AIが担当者名をヒアリングし取り次ぎ対応が可能です。

IVRy(株式会社IVRy)

IVRy(株式会社IVRy)(画像出典元:IVRy公式Webサイト)
URL https://ivry.jp/
特徴 ・導入実績10,000件
・メール・Slack・LINE・Chatwork・Teamsで受電通知の確認可能
・アプリで利用
料金 ベーシック:初期費用800円、月額3,000円~

株式会社IVRy のIVRyは、PCやスマホから最短5分から手軽に利用できる電話自動応答(IVR)サービスです。カスタマイズ性が高く、様々な業種で使いやすいため、多くの企業に支持されています。

AI電話サービス(株式会社NTTドコモ)

AI電話サービス(株式会社NTTドコモ)
URL https://www.ntt.com/business/services/aitelephone.html(画像出典元:AI電話サービス公式Webサイト)
特徴 ・ドコモ独自の音声認識技術を用いたボイスボット
・クラウドサービスのため保守費が不要
・導入がスピーディーで簡単
料金 問い合わせ

NTTドコモのAI電話サービスは、ドコモ独自の音声認識技術を用いた電話業務を自動化するサービスです。50種類以上の音声を用意しているので、利用シーンに合わせた音声UIの実装でき、顧客との円滑な対話をサポートします。

PKSHA Voicebot(株式会社PKSHA Communication)

PKSHA Voicebot(株式会社PKSHA Communication)(画像出典元:PKSHA Voicebot公式Webサイト)
URL https://aisaas.pkshatech.com/voicebot/
特徴 ・導入実績50社以上
・毎月30万コールに対応
・ノーコードで対話フローを作成可能
料金 問い合わせ

PKSHA CommunicationのVoicebotは、ノーコードで対話フローを作成できるサービスです。導入前のコンサルティングから導入後のメンテナンスまでサポートがあるので安心して導入できるでしょう。

LINE AiCall(ワークスモバイルジャパン株式会社)

LINE AiCall(ワークスモバイルジャパン株式会社)(画像出典元:LINE WORKS AiCall公式Webサイト)
URL https://line-works.com/ai-product/aicall/
特徴 ・なめらかな日本語で聞き取りやすい音声技術
・自社開発のAI技術で構成
・LINE公式アカウントと連携可能
料金 問い合わせ

ワークスモバイルジャパン株式会社のLINE WORKS AiCallは、ユーザーフレンドリーなデザインと高い利便性で注目を集めています。
LINE公式アカウントとスムーズな連携が可能です。

ロボット自動受付(株式会社電話放送局)

ロボット自動受付(株式会社電話放送局)(画像出典元:ロボット自動受付公式Webサイト)
URL https://www.dhk-net.co.jp/service/robot-autoreception/
特徴 ・対話による正確な入力が可能
・同時着信300回線以上可能
・音声認識を活用した対話型IVR
料金 問い合わせ

株式会社電話放送局のロボット自動受付は、DHKクラウドサービスで提供している従来型のIVRの上位版に位置する対話型IVRサービスです。予約確認やキャンセルなど、様々な業務に対応可能であり、人手不足の中でも効率的な業務遂行が期待できます。

■AI電話自動応答サービスの選び方

AI電話自動応答サービスは様々な業界で導入され、効果を挙げ始めています。AI電話自動応答サービスを導入する前には、どのような目的があり、どのような機能が必要なのかを明確にする必要があります。最適なAI電話自動応答サービスを選ぶ際には、以下の4つのポイントに注意が必要です。

  1. 問合せの種類に合った機能のカスタマイズ
  2. 他のシステムとの連携
  3. セキュリティとコンプライアンスへの配慮
  4. 音声認識の精度

問合せの種類に合った機能のカスタマイズ

顧客の問い合わせは多岐にわたります。AI電話自動応答サービスは、これらの問い合わせの種類に柔軟に対応し、適切な機能をカスタマイズできることが求められます。

例えば、製品に関する質問やサポート依頼など、様々な要望に応えるための適切な設定が必要です。したがって、企業ごとのニーズや問い合わせの種類ごとに異なる対応が可能なサービスを選定することが重要です。

他のシステムとの連携

電話相手との情報を、すでに社内で利用しているのCRMや予約台帳システムなどとスムーズに連携連携できれば、業務効率化につながります。そのため、サービスを選定する前に、CRMやチケット管理システムなどとの連携が可能かどうかを十分に確認しましょう。連携が円滑であれば、業務プロセスが効果的かつ統合され、効率向上につながります。

セキュリティとコンプライアンスへの配慮

顧客情報の保護は企業にとって重要な課題です。AI電話自動応答サービスを選ぶ際は、高度なセキュリティ対策を備え、コンプライアンス規制要件に適合しているかを確認し、信頼性を確保しましょう。

音声認識の精度

AI電話自動応答サービスの中でも、音声認識の精度は非常に重要な要素です。顧客が円滑かつ正確に情報を得るためには、高い音声認識の精度が必要です。サービスを選定する前に、事前にサービスのデモを受けるか、実際の利用事例を確認することで、その精度を確かめることができます。

■AI電話自動応答サービスの導入事例(活用例)

AI電話自動応答サービスは様々な業界で導入され、その効果が徐々に現れつつあります。顧客サポート、予約管理、支払い・請求処理、問い合わせ電話のフィルタリングなど、多岐にわたる業務領域での活用が可能です。企業はこれらの事例を参考にし、自身の業務ニーズに適したサービスを選定することで、効率向上やサービス品質向上に貢献できます。

代表例の一つとしては、コールセンターでの「あふれ呼対策」や「問い合わせ対応の自動化」が挙げられますが、それ以外にはどのような用途があるのか見ていきましょう。

音声認識の精度

AI電話自動応答サービスは、24時間365日稼働可能なため夜間や休日における顧客サポートを実現します。これにより、顧客の問い合わせに迅速かつ正確に対応し、サービス品質向上と顧客満足度の向上に繋がります。

例えば、夜間や休日に商品の紛失や緊急のサポートが必要な場合でも、即座に対応できるメリットがあります。さらに、このシステムはオペレーターや社員の電話対応の負担を軽減できる点も大きなメリットと言えます。

従業員はより効果的な業務に集中でき、効率が向上することで企業全体の業務プロセスがスムーズに進むでしょう。夜間や休日にもサポートが提供されることで、顧客はいつでも安心してサービスを利用でき、信頼感が向上します。

予約管理

現代では飲食業や医療機関などでネット予約が一般的ですが、未だに電話での予約が多い状況があります。顧客が電話での予約や変更をスムーズに行えるようにすることで、人的ミスや人手不足の軽減が可能です。

AI電話自動応答サービスがあれば、キャンセル対応や予約の変更も自動で処理できます。これにより、予約システム全体の効率が向上し、顧客はストレスなく予約を行うことができます。

支払いや請求処理

AI電話自動応答サービスを導入することで、支払いや請求に関するプロセスを効果的に自動化できます。
顧客が請求に関する疑問を持った場合、システムは正確でわかりやすい説明を提供し、支払い手続きを円滑に案内することが可能です。
この革新的な取り組みにより、人為的なエラーを排除し、効率的な請求処理が実現されます。

問い合わせ電話のフィルタリング

大量の問い合わせ電話から重要なものをフィルタリングする作業は手間がかかりますが、AI電話自動応答サービスはこれを効率的に処理します。特定のキーワードや重要な情報を検出し、適切な部署や担当者に素早く転送することで、スムーズな業務フローを確立できます。

■AI電話自動応答サービスのメリット・デメリット

AI電話自動応答サービスのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

①24時間365日対応

AI電話自動応答サービスは24時間365日稼働可能です。休憩や休日に関係なく、顧客の問い合わせに即座に対応できるため、企業のサービス提供時間を拡大し、顧客満足度を向上させます。

②コスト削減

従来の人手による電話対応に比べ、AI電話自動応答サービスの導入によりコストを削減できます。人員の経費や電話研修などのコストが不要となり、リソースの有効活用が可能です。

③データ分析と改善

AI電話自動応答サービスは大量のデータを分析し、顧客の傾向やニーズを把握することができます。これに基づき、サービスの改善や効果的なマーケティング戦略の構築が可能です。

デメリット

①人間の感情理解が難しい

AIは人間の感情を理解することが難しく、そのため複雑な対話に対応するのが難しい場合があります。感情的な問い合わせに適切に対応するためには、まだ発展の余地があります。

②カスタマイズ性の限界

一部のAI電話自動応答サービスは、カスタマイズ性が制限されている場合があります。特定の業界や企業のニーズに適応させることが難しいことがあります。

③技術的な課題

一部の導入事例では、技術的な課題やトラブルが発生することがあります。適切な運用や保守のサポートがない場合、システムの安定性や信頼性に問題が生じる可能性があります。

■AI電話自動応答サービスより電話代行が最適?

どちらが最適かは、具体的なニーズや状況に合わせて選択したほうがよいでしょう。AI電話自動応答サービスと電話代行は、それぞれ異なるメリットと制約を持っています。

電話代行サービスの利点

・人間らしい対応
電話代行は人間なので、複雑な質問や感情豊かなコミュニケーションに対応できます。

・柔軟性と適応力
予測不能な状況にも対応でき、柔軟に対話を進めることができます。

・高度な専門知識
特定の業界や専門知識が必要な場合、電話代行はそれに対応できる可能性が高いです。

電話の取次やスケジュール管理などの電話代行サービスについては、こちらの記事にて詳しく説明しています。

どちらが最適かは、企業の目標やニーズ、提供するサービスの性質によります。
例えば、簡単な情報提供や問い合わせ対応が中心であればAI電話自動応答が効果的かもしれませんが、複雑な取引や感情的な対応が必要な場合は電話代行が適しているでしょう。
また、両者を組み合わせることも検討する価値があります。

OAランド総合受付フリーダイヤル TEL 0120-464-081 平日10:00~18:00 土曜:10:00~16:00(日祝:定休)