昔は「複数人でファイルを共有したい!」「データをバックアップしたい」と言えばサーバーでしたが、今ではNASやクラウドなど色々なタイプが存在します。
どれがいいかはお客様のご使用環境によっても様々で、一概に「これが良い!」と断言出来るものはございません。
このページではご使用環境に合わせた製品のタイプをご案内しておりますので、サーバーを導入予定の方、または導入済の皆様、ぜひともご参考にしていただけると幸いです。
ファイルサーバー
サーバーと聞いてまず頭に浮かぶのが、この「ファイルサーバー」かと思います。
ファイルサーバーは容量が大きく、例えばALEXON社のDrivenShelterは4TB~12TBの容量を誇ります。
一般にパソコンのHDDの容量が500GBですので、約8~24倍です。
スマートフォンやデジカメで撮った写真、CADで作成した図面やソフトで作成したデザインはファイル容量が大きいため、画像データを保存することが多い人に特にオススメです。
また、ファイルサーバーは専用のHDDが使われているため壊れにくく、RAIDという技術が使われているため、万が一故障してもサーバーを使い続けることが出来ます。
バックアップ機能も完備しており、大切なファイルの保管に適しています。
初期費用が高い、スペースを取るといったデメリットはありますが、故障や障害等のリスクは一番小さいため、可用性に優れています。
NAS
NASは、基本的にファイルサーバーとほとんど変わりません。
安価であり、必要最低限の機能を持たせたものを指すことが多いです。
しかし性能や容量、金額はピンキリですので、自社に合った適切なものを選定するのが難しい製品とも言えます。
(某サイトでは、1万を下回るものから100万を超えるものまで販売されています)
一般的に、NASのメリットはその手軽さと金額です。
NASは数万程度で販売されていることが多く、それでいてバックアップや外部アクセスなど、ファイルサーバーと同じような機能が付いています。
NASの怖いところは、故障してしまった時です。
安価なNASはPCと同じHDDが使われていることが多いです。
PC用のHDDは1日8時間程度の利用を想定しているため、1日中付けっぱなしにしていると故障のリスクが3倍になります。
また、ファイルサーバーよりもRAIDレベルの低いものが使われていることが多いため、HDDが故障するとサーバー自体が使えなくなってしまう恐れもあります。
NASは安価で便利なものですが、「万が一」を想定してご使用する必要があるかと思います。
クラウド
クラウドはインターネット空間にあるサーバーのようなイメージです。
料金や容量、セキュリティはクラウドサービスを提供する会社に依存します。
そのため、クラウドサービスを提供している会社が値下げをすれば、月々のランニングコストは安くなりますが、一方で、システムの不調により機能が停止してしまったり、サービス自体が終了してしまったりというリスクもあります。
料金や容量の違いもあるため単純比較は出来ませんが、リスクに関しては、自社に置くサーバーと事業者の提供するクラウド、どちらを信用するか、になるかと思います。
また初期費用が安く、サービスによっては無料のものもあるのがクラウドの特徴です。
有名なものはOneDrive、GoogleDrive、Dropboxがあります。
容量が小さくファイルの保管には向きませんが、一時的なファイル移動やお試しでのご使用におススメです。
以上がファイルサーバー・NAS・クラウドの簡単な比較になります。
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